卒業式シーズンのこと

卒業式シーズンのこと

明日は近所の小学校で卒業式がある。

毎年この時期、お昼頃に駅前を歩いていると、ブレザーを着た子を連れた親御さんを見掛け、

「ああ、今日は卒業式だったんだ」と気付く。

小学六年になると、もう背丈は大人と変わらない子もいるし、いかにも子ども、という感じでは扱えない。

そういう点ではちょっと難しい年、という気がしていた。

「今の子って」という言葉は昔からあった気がする。

自分の時を思い出すと、全く周囲の大人の目に対する関心がなかった。

クラスの女子同士の関係はとてもデリケートだったし、本当のことを話せる友達が限られていることにも気付きはじめていた。

自分が好きなことがどんなことなのか分かって来たのもこの頃だった。

欲しいCDを買いに行ったり、友達と電車で出掛けたり、色々な可能性が広がっていると感じる時期だった。

卒業式では、「僕たち、私たち」のお決まりの言葉の中に「輝く21世紀目指して」という言葉も含まれていた。

あの当時は、未来もずっと景気が上向きで、未来の自分と想像するのは、

ドラえもんの未来にでてくるのび太くんのように普通に就職しているものだと考えていた。

今の子は、私達の時のような御気楽な雰囲気すらない中で小学校時代を過ごしている。

その分、へんに無理を言うような子は少ないのかも知れないけれど、実際のところは分からない。

それでも、ファーストフードやスイーツのお店でお小遣いの額を検討しながら、

何かを買って友達と「おいしい」と言って食べている姿や、何かに喜んでいる様子は、まだまだ子ども、という感じがする。

勝手に思うことだけれど、この先、思い通りにいかないことや、

厳しいと感じることがあってだんだんと覚めてきてしまっても、

そういう何かを美味しいとか楽しいとそのまま表情に出せるようなところは持ち続けてほしい。

いかに自分との付き合い方を分かっているかが、その先の基盤になると思う。

天気予報では明日は暖かな晴れになるらしい。

いつ振り返ってもいい思い出になるような卒業式になるといいな、と関係者ではないけれど、思う。

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星の王子さま発見!

昨年の冬、毎年の習慣で手帳を選んだ。

もう何年も手帳を持ち歩く習慣があって、

条件は一ヶ月ごとのカレンダーのようなスケジュール表があることと、

メモ用紙になるページが多めにあることと、ペンをつけておけるフックのようなものがあることと、

あまりかさばらない小さめのものであることだった。

電車の路線図は、入っていなければ、昨年の手帳に入っていたものを新しいものに入れて使える。

以前は手帳を持つ習慣がなかったのだが、年間の必要な用事を携帯に登録するうちに予定欄がいっぱいになってしまい、

仕方なく記念日の方で登録を始めたが、その記念日に登録したものがあまりにクダラナイというか、

(でも覚えていなければならなかったのでクダラナイとはいえないか)朝携帯の電源を入れたら、

キラキラの星の表示の真ん中にその用事が記念日として表示されているミスマッチさに、自分でも言葉が見つからなかったことがある。

それからは、手帳を使うようにした。

たまたま待ち合わせをしている時にうろうろしていたお店で、

思い掛けなく、星の王子さまのデザインの手帳を見つけた。

ペンを入れる場所はなかったけれど、もうこれしかないと思った。

二種類あったので、二種類とも買おうと思ったくらい、嬉しかった。

来年、星の王子さまの手帳にたくさんいいことが書き込められたらいいと思った。

その後、星の王子さまの本を読みたくなり、自宅を捜していたが見つからず、

どうしようか、また買おうか、と考え始めていた。

ところが先日、エヴァンゲリオンの漫画を捜して本棚の物を出していたら、

あっさりと星の王子さまが登場。

おおお、こんなところに!とかなり嬉しかった。

本を開くと、冒頭ページに「おとなは、だれも、はじめは子どもだった」という一文が記されている。

星の王子さまとの出会いは、まさしく子どもの頃で、その後、高校の現国でも扱われた。

今、十分に大人の年齢になった自分は、

サン・テグジュペリの言う「「わかる人」の部分をどのくらい残し、忘れているんだろう、そう思った。


2012 卒業式シーズンのこと